加茂八幡宮(高知県黒潮町)

 
        ★☆ 加茂八幡宮高知県黒潮町) ☆★
 
 
 
 
太平洋に面した入野地区では、津波や台風の被害が多い。
特に津波に関しては南海沖連動地震による津波の高さは30mを優に超えるとの予測も出ている。
1854年11月5日に襲来した安政の大津波の被害も甚大だったようで、境内右手には、「安政津波の碑」が建てられていた。

 

 
 
創祀年代は不詳とされるが、式内社賀茂神社に比定される古社で、鳥居には「加茂神社」と「八幡宮」と相殿の形で八幡宮が祀られている。
もとは役場付近の「加茂屋敷」という場所にあったが、遷座して来た八幡宮と合祀されたうえで現在地に遷されたという。

 
 
 
 
 
 
祭神は、山城国賀茂社別雷命(わけいかづち)となっている。
ただし『続日本紀』に、「高鴨神」が大和の葛城山雄略天皇(ゆうりゃく)と獲物を争った際、怒った天皇が高鴨神を土佐に流したとあることから、高鴨神は、先ず当加茂社へ流れ着いた後、土佐神社へ遷り祀られたとされているようだ。
したがって、大和国高鴨社の祭神の味耜高彦根命あじすきたかひこね)とする説もある。
 
 
八幡宮として帯中彦命(仲哀天皇息長足姫命神功皇后品陀別命(応神天皇武内宿禰命(たけのうち)が合祀される他、天神宮、竈戸社、山津社、尼津社の境内社がある。